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たんぱく質は、 炭水化物や脂質、ビタミン、ミネラルとともに、人間に必要な5大栄養素のひとつで、生命の維持にかかせない成分です。
人間は、水分を除くと体の半分くらいは、たんぱく質からできています。
体の骨格、筋肉、肌、血液、爪、髪などは、主に、たんぱく質からできています。
たんぱく質は、アミノ酸という成分から構成されています。
実は、最近はやりの酵素もたんぱく質です。
ヒトにおいて、たんぱく質は水の次に多い生体成分で、体の約20%を占めます。
たんぱく質の主な供給源は、肉類、魚介類、卵類、乳製品、大豆製品です。
たんぱく質が多い食品は、脂肪も多く含まれているケースが多いので脂肪のとり過ぎを気にしているヒトは、注意が必要です。霜降りの肉とかも。
日本人の食事摂取基準に示されているたんぱく質の必要量は、エネルギーならびに他の栄養素の摂取量が十分であるという前提により決められています。
なので、エネルギーや他の栄養素の摂取量が不足した状態だと、たんぱく質摂取量が基準量を満たしていても、たんぱく質の栄養状態を正常に維持できない場合があります。
また、高齢者や身体活動が鄭あしているヒトは、基準量のたんぱく質を摂取していたたんぱく質が不足状態となる場合があるので注意が必要です。
日本は、栄養的には充足しているように思われているのだが、実は、高齢者の4割が、たんぱく質・エネルギー低栄養状態と言われています。
低栄養状態は、疾病からの回復遅延、免疫力低下により合併症の増加、入院日数の延長、などの影響を及ぼすともいわれています。
たんぱく質は、多数のアミノ酸がペプチド結合して構成される高分子化合物です。
アミノ酸は、20種類あり、アミノ酸が2個以上結合したものをペプチドといいます。
一般には、10個程度結合したペプチドをオリゴペプチド、それ以上をポリペプチドといいます。
たんぱく質は、アミノ酸が約100個以上結合したものです。
こえらのペプチドの中には、たんぱく質やアミノ酸には見られない食材としての機能があったり、カルシウムの吸収促進、血圧上昇抑制などの生理機能を持っているペプチドもあり、最近、注目されています。
食品中のたんぱく質は、胃や小腸で消化を受け、アミノ酸にまで分解されて吸収されるけど、ペプチドのままでも吸収されます。
アミノ酸とペプチドの吸収は、それぞれ独立しています。
また、ペプチドはアミノ酸よりも吸収速度が速く、バランスの良いアミノ酸吸収ができます。
最近は、スポーツ、美容、医療介護などの分野で、たんぱく質の積極的な利用が広まっています。
たんぱく質は、基本的には食事から摂取するのが望ましいけど、足りない場合は、粉末プロテインなどを飲むのもおすすめです。