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ナイアシン-Niacin

さぷりぺんたんのナイアシン

ナイアシン(ビタミンB群)

ナイアシン

ナイアシンは、ビタミンB群の一つで、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。
皮膚炎、下痢、精神神経障害を主症とするペラグラ(イタリア語で「皮膚がきたない」という意味)を治癒する因子として1937年に発見されました。
ナイアシン活性を有する栄養学上の主要な化合物は、二コチンアミド、二コチン酸、トリプトファンです。
ナイアシンの推奨量は、ナイアシン当量(niacin equivalent : NE)という単位で表されています。
トリプトファン-ニコチンアミド転換効率は、重量比で1/60であるので、ナイアシン当量は下記の式で求められる。
 ナイアシン当量[mg NE] = 二コチンアミド[mg] + 二コチン酸[mg]
                 + 1/60トリプトファン[mg]
五訂日本食品成分表に記載されている「ナイアシン」とは「二コチンアミド十二コチン酸」の量であり、トリプトファンから生合成されるナイアシンは、含まれません。
したがって、食品中のナイアシン当量を求めるには、食品中のトリプトファン量(mg重量)に1/60をかけた値を足さなければなりません。
ナイアシンは、生体の中にもっとも多く存在するビタミンで、全酵素の2割は、補酵素としてナイアシンを必要としています。
糖質、たんばく質、脂質の代謝に働き、二日酔いのもととなるアセトアルデヒドの分解にも関与しています。
ナイアシンは肝臓での合成も可能で、牛乳や卵に多く含まれる必須アミノ酸の一種トリプトファンからつくられます。
ナイアシンはビタミンB群に分類され、ビタミン町陽吼が不足すると、十分に体内合成できなくなります。

ナイアシンの吸収と代謝

ナイアシンとは,狭義には二コチン酸と二コチンアミドの両化合物の総称名的に使用されるが、広義には体内で補酵素型の二コチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)に変換可能なすべての化合物を含む名称です。
広義の意味では卜リフトファンもナイアシンに含まれます。
したがって、ナイアシンは生細胞内では卜に補酵素型のNAD(P)として存在します。
NAD(P) は不安定であるので、食品恥存および調理過程で分解され、動物性食品では二コチンアミド、植物性食品では二コチン酸となります。
二コチンアミド、二コチン酸は小腸で受動拡散によって吸収されます。
遊離の二コチンアミド、二コチン酸の生体利用率は、ほぼ100%です。
穀物中のナイアシンの多くは難消化性の結合型ナイアシンとして存在するが、日本人が一般的な食事をしていれば摂取ナイアシン当量に占める結介型ナイアシンの量は10%以下であるため、生体利用率を考慮する必要はありません。
二コチンアミドは肝臓でN1-メチルニコチンアミド(MNA)を経てjN1-メチル-2-ピリドン-5-カルボキサミド(2-Py)あるいはN1-メチル-4-ピリドン-3-カルボキサミド(4-Py)に異化代謝されます。
ヒトでは、二コチンアミドはMNA、2-Py、4-Pyのいずれかとして尿へ排泄され,二コチンアミドはほとんど排泄されません。
なお,ヒトでは二コチンアミド→二コチン酸を触媒する酵素二コチンアミダーゼのKm直が異常に高いため、適正摂取量時では作動できないので、二コチン酸は生成しません。
健常人における尿中の総二コチンアミド代謝産物量に占める割合は,MNAが約30%、2-Pyが約60%、4-Pyが約10%です。
ナイアシン栄養状態が良好であれば、摂取したナイアシン当量の50~70%がMNA、2-Py、4-Pyに代謝され、尿中へ排泄されます。
動物実験では、過剰害が出るほどの二コチンアミドを摂取すると、新規な代謝産物として二コチン酸、二コチヌル酸、二コチンアミドN-オキシドが生成し、尿中に排泄されます。
ヒトにおいても、過剰摂取になるとこれらの化合物が尿中に検出されるかどうかは明らかにされていません。

ナイアシンの生理作用と薬理作用

生理作用

ナイアシンの活性型のNAD(P)を必要とする酵素は酸化還元反応などを中心に400種類以上に達し、ヒトにおける酵素の20%程度を占めます。
特筆すべきことは、糖質、アミノ酸、脂肪酸に内在するエネルギーを電子として取り出す際の受容体となっていること、およびビタミンE、ビタミンC、グルタチオンを介する抗酸化系の最終還元物質がNADPHです。
すなわち,生命とって最も重要な抗酸化物質です。
したがって、ナイアシン欠乏はさまざまな代謝性疾患をもたらすが、生命の根幹に関わっているため、比較的欠乏は現れにくい機俳を持っています。
一つは、トリプトファンを出発物質とするゐ加回生合成経路を有しているためです。
一方、NADは生体高分子をADP-リボシル化し,情報伝達物質としての役割も果たしています。
全血中のNAD濃度が20 nmol/ml 以下では欠乏状態にあります。
健常人では20~30 nmol/mlです。
NADP濃度(10 nmol/ml 程度に維持されている)はナイアシンの摂取量が低下してもほとんど低下しないので、NAD/NADP比も欠乏状態の良好な指標となります。
健常人では2~3の値を示します。
栄養状態の指標としては、尿中に排泄される二コチンアミド異化代謝産物であるMNA2-Py、4-Pyの合計量がよい指標となります。
50μmol/日以上であれば、ナイアシンの栄養状態は良好であると判断します。
ナイアシンは,ナイアシン当量として推奨量が策定されており、日本人の食事摂取基準(2005年版)では、成人では5.8 mg/1000 kcal とされています。

薬理作用

二コチンアミドは、1型糖尿病患者へ,二コチン酸は高脂血症患者への治療薬として大量投与されています。
二コチンアミドの糖尿病への効果は疑問視されはじめている。
二コチン酸の効果は臨床的にも認められているが、副作用として血管拡張作用を伴うブラッシングが起こり、皮膚にひりひりした痛みが現れる。
この症状は一過性であり、1g/回以下であれば1~2時間ほどで治まる。
フラッシングがみられる下限値は個人差が大きいが,0.1g/回の摂取でもみられる.

ナイアシンの毒性

二コチン酸、二コチンアミドには、消化管、肝臓に対する影響があり、二コチンアミドのNOAEL(no-observed-effect-level)は1500mg、LOAEL(lowest-observed-advese-effect-level)は3000mg、二コチン酸のNOAELは500mg、LOAELは1000mgである。
このNOAELは成人における大量摂取データを基に策定されたことから、成人の体重を60kg、不確定因子を5として、二コチンアミドの上限量は5mg/kg体重/日と考えることができます。
二コチン酸の上限量は1.7 mg/kg体重/日と考えることができる。

ナイアシンの医薬品・食品例

医薬品

二コチン酸を含む製剤、二コチンアミドを含む製剤、二コチン酸誘導体を含む祓剤などに多くの医薬品があります。
高脂血症の治療には1日当たり1~3gの投与がなされているが、これだけの用量になると、重度のブラッシングが起こり、一過性ではあるが耐えられないような痛みを伴う可能性があります。

食品例

サプリメントには多くの場合、二コチンアミドが使用されています。
栄養機能食品としての規格基準は、上限値が15 mg、下限値が5 mgです。
食品添加物として使用することもあります。
多く含む食品としては、いずれも100 g 当たり、
マイタケ(乾)(64.1 mg)、
タラコ(生)(49.5 mg)、
インスタントコーヒー(粉末)、
(47.0 mg)、
カツオブシ(45.0 mg)、
メジマグロ(生)(19.4 mg)、
落花生日7.0 mg)、
などがあります。

ナイアシンの欠乏症

皮膚症状や精神障害を起こし.疲れやすくなります。
ナイアシンが欠乏すると、皮膚・粘膜や消化管、神経系に影響をおよぼし、口角炎、食欲不振、不安感などの軽い症状が出ます。
細胞のエネルギーが不足することで、怠惰缶を感じることもあります。
欠乏の典型的な病気は、ペラグフです。日光を浴びやすい顔や手足を中心に炎症か起き、下痢などの胃腸障害を発症します。悪化すると、頭痛やうつなどの精神症状を生じます。
とうもろこしを主食とする中南米では比較的起こりやすい病気ですが、日本では通常の食事をしているかぎり、ほとんどみられません。
ただし、アルコール中毒者などにはペラグラがみられることがあります。

ナイアシンの過剰症

皮膚のトラブル、下痢や嘔吐を引き起こします。
ナイアシンを大量にとると、皮膚が炎症を起こして、かゆくなったり、ピリピリすることがあります。
さらに進むと、嘔吐や下痢、肝機能障害が生じます。

この記事を書いた人
分析化学や食品化学などを勉強し、博士号を取得したが、 あるとき、これからの時代はプログラミング!、と思い、 最近では、主にPythonを使いAIやボットを開発中☆
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